2018年12月12日水曜日

そもそもアンプモジュールって?

前々回、前回とケースの話題からスタートしてしまいましたが、「そもそもアンプモジュールってなんぞや?」って方のためにその辺の話を今更ながら。

その前にまずアンプの話からざっくりと。

アンプというのは増幅器のひとつで、オーディオ用途では主に出力つまり音量を上げるために使われる機器です。

単体でアンプというと、



こういう見た目のやつが多いですね。

「うちにはアンプ無いけどスピーカーで音楽聴いて楽しめてるよ?アンプなんて要らないんじゃないの?」と思う人もいるかも知れませんが、大抵の場合そのスピーカーにはアンプの機能が内蔵されています。

アンプが内蔵されているスピーカーはアクティブスピーカーと呼ばれ、ACアダプタやUSBケーブルなどで給電が必要ですが、その電力はまさにアンプ部分に使われているのです。一方、電源の不要なものはパッシブスピーカーと呼びます。

さて、ではアンプ内蔵のスピーカーが沢山売られているのに何故わざわざアンプとスピーカーを分けて使うのか、という話になってきますが。一番大きな利点は、「アンプとスピーカーの組み合わせによって好みの音を模索出来ること」だと思います。

同じスピーカーでもアンプを変えれば音は変わりますし、その逆もまた然りです。色々組み合わせを試して自分が心地よいと思うサウンドを追求することが出来るのです。

でもそれなりにいい音を求めようとすると市販のオーディオ機器は値段も高くなってしまうイメージがありますよね。色々買って組み合わせを試すなんてことはなかなか難しい話です。もっと安価に色んなアンプを試してみたい・・・。

そこで登場するのが本題の格安アンプモジュール。


こんなやつです。色んなスペックや見た目のものがありますが、安いものはAmazonでも数百円くらいで販売されてます。AliExpressなどの海外通販でも沢山売ってます。

数百円という値段を聴くとチャチなおもちゃに感じてしまうかも知れませんが、これがなかなかいい音を出してくれるものが多いので恐ろしいです。勿論組み合わせるスピーカーにも依るのですが、少なくとも「この値段でこんな音出せるんだ!?」っていうカルチャーショックを受けること請け合いです。

それもそのはず。怪しげな剥き出しの基板ではありますが、心臓部であるアンプICは割と有名メーカーのものだったりするのです。理由は様々でしょうが、大量に安く調達したチップをこうして商品化して販売してるんですね。

またシンプルな基板が多いので、電子工作が得意な人はコンデンサ等の部品を入れ替えたりして音の変化を楽しむ、なんてことも比較的容易に出来ちゃいます。

ただ大抵ノーブランドの中国製なので、基板の印字が間違っていたり入出力の左右が逆だったりとかは日常茶飯事。まあ大体は配線するときに逆にしたりとかで対応できるのですが、その辺は他の購入者のレビューなんかを要確認ですな。

どうでしょうか。少し興味出て来ました?
次は実際の使い方なんかを書ければなと思ってます。