2024年1月2日火曜日

近況報告:帯状疱疹やらかしました

 昨年末からXの方でも音信不通状態になっててすみません。ちょいとやっかいなものを患ってしまいまして。あまり心配かけても良くないのでお知らせしてなかったのですが、経過が上向きになってきたので改めて報告を。


やらかしたのは「帯状疱疹」。割とポピュラーではありますが若いうちは発症しにくい病気なので知らない方のために説明しますと・・・。


小さい頃に「水ぼうそう」ってかかったりしますよね。アレってウイルス性の病気で、一度かかると治った後も体内の神経節にウイルスが潜伏してるんだそうで。


で、加齢やストレス、疲労とかが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでたウイルスが再び活動を始めて、神経を伝わって皮膚に出てくると。何十年越しに生涯に一度だけ再発するような病気なのです。(3人に1人くらいが発症。再々発は滅多にないらしい)


発症する箇所は人それぞれですが、「帯状疱疹」の名前の通り、神経に沿って「帯状」に広がってしまうのが特徴。最初は赤い斑点として現れ、腫れて水ぶくれになった後、酷くただれて、神経痛を伴います。


で、佐々はどこに発症したかというと。運悪く顔面。


治るまでの見てくれが悪いのは勿論なんですが、それよりも悪いことには・・・頭部にできちゃうと他の器官(目や耳など)にも影響が出てしまい、合併症を引き起こすんですね、これが。


具体的に言うと・・・角膜炎に結膜炎、耳鳴りや難聴、顔面神経痛麻痺、発熱や頭痛も酷いです。ここまで合併症引き起こすと「ラムゼイ・ハント症候群」っていうらしいですが、ここまで行ってしまいました。


最初の最初はしつこい頭痛から始まって。「睡眠不足かなぁ」と思うもしっかり寝ても改善されず。


そして3日ほど経って顔に赤い斑点が。頭痛と斑点の関連に気付けば良かったんですが、大して痛くもなかったので様子見していたところ、どんどん膨らんで水ぶくれに。


だんだん倦怠感と熱も出てきて「これはタダゴトじゃないな」とやっと本腰入れて、ずっと治らない頭痛とセットで調べたら「帯状疱疹」のキーワードに辿り着きました。ネット検索で出てくる症状ともピッタリ合致。斑点が出始めて72時間以内に皮膚科行くのが望ましいらしいですが既に5日は経ってました。


そんなわけで即、近場の皮膚科へ。帯状疱疹を疑っている旨を伝えたら、手早くウイルス検査キットで確認してもらえて、結果は陽性。ですよねー。


この病気は基本的にお薬で治すしかなく、その治療薬が処方されました。どうやらウイルスの増殖を抑えるお薬だそうで。つまり今悪さしてるウイルスを退治してくれるわけではなく、これから増えるのを抑えるって感じなので、効果として実感できるのは結構遅いらしい。早く診てもらえってのはこういうことか。なるほどなー。


あとビックリしたのがお薬の価格。

結構するのね!?一緒に処方された痛み止めや炎症を抑えるお薬とかは1錠あたり10円前後なので、その差約120倍ですってよ奥さん。保険の3割負担が染みます。


で、このお薬を飲み続けて1週間。ようやく諸症状が軽くなってきました。顔面のただれはまだかさぶたが取れてないので見苦しいですが、お仕事始めまでには多少マシになってくれているといいな、という感じです。そう考えると年末年始に患ったのは不幸中の幸いか・・・。


あとこの病気、厄介なのは後遺症として神経痛が残ってしまうことがあるそうで。お医者さん曰く「神経が痛みを覚えてしまう」と、治った後も神経が勝手に痛い信号を送り続けてしまうそうな。えー。・・・なので、痛み止めは我慢せずにしっかり飲んだ方がよいそう。ええ、飲みますとも。後遺症コワイ。


そんなわけで、全ての憂いが晴れたわけではないのですが、ひとまず快方には向かってますのでご安心を。

2022年9月21日水曜日

社会人時代に社員投票で社長賞をいただいたお話

 ちょいさしぶりの更新です。今回は社会人時代のお話をちょいと。


佐々は最初から声優を目指していたわけではなく、社会人、いわゆるサラリーマンだった時代があります。大学卒業後、大手インターネットプロバイダ(※)のとある会社に社員として11年ほど勤めておりまして、そこで社内システムに関わる業務をやってました。

※個人と契約してインターネット接続環境やサービスを提供する会社。


こう見えてバリバリにIT系のお仕事をしていたのですよ。声優の経歴としては珍しいかも知れません。(恐らく理系という時点で結構希少)


ちょっと前から元理系ということが一部にバレて、そのおかげで理系の学問書やビジネス書などの朗読のお仕事をいただける機会が増えたりしてるので、「この属性もっとオープンにしていった方がいいのでは・・・」と思い始めたりはしておりますが。


ともあれ、大学~就職の頃は声優方面はまったく目指していませんでした。


少年時代からパソコン好きで、コンピュータ理工系の大学に進み、その頃にネットデビューを果たすんですが、チャットや掲示板での見知らぬ人々とのコミュニケーションにそりゃあもうどハマりしまして。


「こんな楽しいこと、もっと誰でも手軽に楽しめるようになるべきだ!(※)」の一心で、大学の就職案内には一切お世話にならずに、単身で大手インターネットプロバイダの門を叩いて、運良くトントン拍子で新卒採用。

※当時はパソコンじゃないとネットが使えなかったし、使っている人も研究目的で使っている人やパソコンオタク系の人が殆どだった。


今思えば結構な倍率だったんじゃないかと思うんですが当時は妙な自信もあって、1社だけ受けてそこに就職できちゃったというシンプルな就職活動でした(※)。

※ちなみにダメだった場合は秋葉原の某PCショップを経営してる会社にアタックするつもりでした。潰れてる会社も多い中、そこは今でも元気に経営続いてます。


就職後は、社内システム(社員が使うファイル共有サーバ、メール、情報ポータルなど)を管理する部門に配属になったんですが、その部門では社員の使うパソコンやシステムのトラブル対応なども行っていて、色んな部署へトラブル対応に出向くうちに、自然と社内に顔が広くなるお仕事でした。


特に年配の方ほどご自身でトラブル対処するのが難しくなる傾向が強いので、取締役クラスの方のトラブル対処などに出向く機会も多く、(こっちは業務で行ってるだけなんですが)えらく感謝されてお礼に食事をご馳走になったり、なんてこともたまにありました。


さて、本題。

そんな感じで社内を回る業務を続けて入社7年目くらいのとき、社長賞ノミネートの話が持ち上がりました。各部門からノミネートされた案件(および社員)を、社内投票にかけて受賞者を決定するという感じ。


正直、私が所属していた部門は社内業務が主なので、お客様向けサービスでバンバン売り上げを上げているような他の部門の案件と比べると派手さは無く、貢献度として目立ちにくいものがありました。


が、この年のこの時期は少し様子が違ったんですね。


当時、ネット界隈では「Nimda(※)」と呼ばれる凶悪なコンピュータウイルスが流行しており、大手企業でもその感染被害が相次ぎ、業界全体が対応に躍起になっていたんです。

※ニムダ。逆から読むとadmin=管理者。感染させる仕組みが5通りもあって色々厄介。


そんな中、うちの社内ではNimdaの感染被害はゼロを保っていた(!)ので、「これは日々の社内パソコン管理や啓蒙活動が行き届いているおかげ」ということで、ノミネート案件としていけるんじゃないかという話になり、佐々を代表として推薦してもらえたのです。


そして社員投票の結果・・・。


じゃん。
社内に顔が広くなっていたこともあり、沢山の方に応援していただけたおかげで、見事受賞できました。やった!ありがとう!みなさんありがとう!

・・・

までは良かったんですが。

受賞から1週間かそこいらで・・・社内でNimdaの感染が出ましてですね・・・。
一部からは「こないだの社長賞、返上しなくていいの?」とか言われる始末。

佐々「ぬああああ!誰よ!?感染しちゃったの!!!」

1週間ほど前の広く感謝する心は・・・いずこに・・・。

今では「ある一定時期まで無感染で保たれていたことが正当に評価された」のだと自分を言い聞かせております。ええ。

2022年6月13日月曜日

ボカロ曲「モウスコシダケ」(鏡音リン)

こちらもだいぶ前に作ったものですが、時勢の流れで作ったボカロ曲です。

曲調としてはトランス方面。本来よく作るのはこれ系ですな。



ニコニコに上げていたものなんですが、ボカロトランスメドレー(今はもう削除されている模様)に入れていただいたりと色々と思い出深い曲です。とりあえずショートバージョンでアップして、反響次第でフルバージョンと思ってたんですが、そのままのパターンですよ。ええ。


とにかく歌詞が聞こえやすいメロディラインを目指したので、それほどがっつり調教してないのに良調教タグをつけていただいたり、雰囲気で曲名を片仮名表記にしたせいで「胸の中で大きくなる新種キノコ」とかタグつけられたり。


あとコメントではメロディが魔女の宅急便ぽいとか言われてましたがそうですかね…?ジブリ系というか久石サウンドは大好物なので影響はどっかに出てるかも知れませんが。


余談:

初音ミクも持ってるんですが、当時アイマス民というか、とかち勢だったのでリンを使わざるを得なかったという。この曲は比較的真面目ですが個人的にリンのイメージはロードローラー方面です。

2022年6月12日日曜日

昔作った同モチーフ曲~その2~

同モチーフを使って曲を作ることはあんまり無いんですが、もうひとつケースがあったのでアップ。


曲名は「廻る世界」。イメージとしては受け入れた過去と、過ぎていく日常。

 


そしてもう1曲のタイトルは「延命」。



こっちの方が曲としては先で表現が拙いですが、「廻る世界」で受け入れた過去としたものが、こちらは目の前にあります。

「廻る世界」の方は実は未完成。作業データとしてはもう残っていないので、同モチーフで3曲目を作るかも知れません。

2022年6月10日金曜日

昔作った同モチーフ曲~その1~

昼間にツイッターの方に昔作った曲を上げたのですが、再エンコードで思いのほか音質が下がっちゃうみたいなので、こちらに上げてみるテスト。

 


なんというか若い曲です。楽しいことや期待、やりたいことなんかが詰まったイメージ。新しく踏み込んだ世界にわくわくしたり、好きになった子のためなら頑張れたり。日々色々あるけど止められない気持ち。そんなテーマです。


ついでに同じモチーフでしっとりしたものがありまして。それがこちら。


こちらはある種願いが叶った後。望んだものをすぐ側で愛でるイメージ。作った曲としてはこちらの方が先だったりします。

曲はキレイめですがこの曲が作られた動機が割と不純なのでそういうシーンの曲と思ってもらって問題ないです。いや、創作意欲としては大事。多分。

どちらも曲名あるんですが、割とこっぱずかしい名前なのと、やはり曲名があるとイメージが限定されてしまうので今回は敢えて伏せておきます。

2022年5月29日日曜日

マシュマロを投げつけろ!目だ!目を狙え!

 ツイッターの方でもお知らせしましたが、私へ匿名でメッセージを送れるマシュマロ設置しました。

https://marshmallow-qa.com/kenta_sasa


応援メッセージ、作品見た報告、質問、一発ネタ、ちょっと聞いて欲しい愚痴、お叱り、愛の告白、おすすめのラーメン、匿名じゃないとちょっとアレなお話などなど、お知り合いでも一見さんでもお気軽に投げてもらえると嬉しいです。


ブログの方にはコメント機能つけてないので、ブログ内容に対するツッコミなんかもこちらからいただければ。


よろしくどうぞ。

2022年5月13日金曜日

初恋でクッソこじらせた話

 先日のディルカジコラボで質問タイムのとき「白樺さんはDTでしたが佐々さんはどうでしょうか!?」的なのがあって、残念ながら(?)DTではないにしろ、


「恋愛観的には似たようなところがあるかも」

「初恋めちゃくちゃこじらせた」


って言いつつ時間の問題で切り上げてしまったので、こっちでその話でもしていきましょうかね・・・。ちょっと自分でも文章にして整理したいので。


中学生のときに、ちょっと変わってるんですけど凄い頭の切れる子が同じ学年にいて、他愛のないことでも切り返しが良かったり発想が違ったりで話してるのがとにかく楽しくて、自然と好きになってったんですな。


で、よくある「好きなやつ誰よ?」的な話で数人でふざけ合ってるときに、本人だけに耳元でバラす感じで私の方からその子に「お前だよ」と告白したんですが、数日後に向こうからも好きだと言ってもらえまして。もう舞い上がっちゃって・・・直後のことはよく覚えてません。


問題はその舞い上がりっぷりで。なんかもう私はその子と一緒にいるだけで嬉しかったんですけど、デレデレしっぱなしで以前の私では無くなってしまってたんですな、多分。


で、結局長続きしなくて。2か月も持ったかなぁ・・・。「やっぱり付き合うっていうのは違うと思うんです」ってお手紙を貰って。書かれてることはよく理解出来たんで、「ごめんね」ってことでその時は終わったんですよ。その時は。


その後、私もその子も学校の成績は割と良い方だったんで、進学校の同じ高校に進んで。クラスは一緒になること無かったんですけど・・・。部活動がね。


私、高校では演劇部に入ったんですよ。そしたら、その子もすぐ後から入ってきて。「え、なんでよ?」ってその時は思ったんですけど、まあ単純にもう気にしてないってことと、普通に演劇部の活動自体に興味があったんだと思います。ええ思いますとも。


でも当時はやっぱり色々考えちゃって。どこかで諦めきれてもいなくて。で、やめときゃいいのに二人きりのときに一方的に「俺はこれからもずっと好きでいるから・・・!」とかこっぱずかしい宣言しちゃったりしたんですよ。今考えたら迷惑だったろうなーと思うんで、悪いことをしたという反省しかない。


そしてその後がなかなか辛くてですね・・・。演劇部メンバーの、私ともまあまあ仲の良い男子とその子が付き合いはじめまして。しかも卒業までずっと続いたんですよ。もう毎日の部活動が辛い、辛すぎる。もうNTRモノでも見てる気分ですよ。寝てから言え?ごもっとも。


当時、演劇自体にはハマってて、自分で台本書いたり演出しながら自分も舞台に立ったりと、結構中心的に活動してたんで続けられたってのもありますが、それでももう部活辞めようかと思ったときも正直あって。


ただ、そんな辛かったときに小さな出来事がありまして。


ちょっと話戻りますが、中学で付き合ってた短い期間に、実は彼女の誕生日があったんです。で、お祝いにちょっといいシャーペンとボールペンをプレゼントしまして。


最初からセットになってるやつじゃなくて、プレゼント探してるときに、とってもキレイな装飾のシャーペンが目に入って。「ああ、これあの子に似合うだろうな」ってピンと来てそれにしたんです。シャーペン1本じゃ寂しいからボールペンも一緒に買って、手持ちの大してキレイでもないケースに一緒に入れて(もっと気を遣えと)。


で、そのプレゼントに対する彼女からのお礼の手紙が、例のお別れの手紙になってしまったんですけど、その手紙の中で「シャーペンの方凄く綺麗で気に入ってます、ありがとう」って書いてあって。ボールペンじゃなくシャーペンの方をちゃんと気に入ってもらえたのが、本当に嬉しかったのを覚えてます。


さあ、時を戻そう。高校の演劇部であった小さな出来事の話。


部内の打合せか何かのときに、ある男子部員が「ちょっと書くもの貸して~」と、その子の筆入れから勝手に書くものを取り出したんです。そしたらその子、なんかめちゃくちゃ焦って取り返そうとしてて。


「ん?」って思ってよく見たら、例のプレゼントしたシャーペンじゃないですか!もう3年近く経ってるのに大事に使ってくれてたんだなと。こっちは全力で気付かないフリをしましたが、ほぼ硬直してたと思うのでこっちはこっちでバレてたろうなぁ・・・。あの時の自分がどんな顔してたのか見てみたい。


で、問題は。このことが当時の私にとって嬉し過ぎたこと。


まあモノに罪はないし、単純にシャーペンとして気に入ってくれてただけかなとも思うんですけど、「でもずっと持ち歩いてるって結構だよな・・・」とかやっぱり色々考えちゃって。


前に宣言した「ずっと好きでいるから」ってやつあったじゃないですか。アレを続けるための燃料がフルチャージされてしまったんですよ。もう白樺先生の全回復ばりに。ガーッと5ゲージ分。


これもある意味「男ってバカだよねー」って話なんですが。そんなわけで高校時代はずっと演劇部の別の男子とその子がイチャイチャしてる状況を耐えられてしまって。


大学はさすがにその子とは別々になるんですけど、当時は「離れたから好きになるのをやめる」っていうのが許せないくらいまだ燃料があったので、大学行ってもその宣言を突き通してしまったんですな。まあ進んだ大学も女子の少ない情報系だったのも手伝ってるんですけども。あ、いや。大学時代のお友達の皆さんもミンナミリョクテキデシタヨー。ハハハ。


・・・で、結局大学の4年間も誰とも付き合わなかったっていうね。中学のときに好きになった子をそこまでずっと引きずっちゃったわけです。


おまけに勝手に操を立ててた関係で、女性に興味が無いそぶりがすっかり板についてしまい、その後様々なコミュニティで同性愛者疑惑、ロリコン疑惑、さもなくば女王様に管理されているマゾ豚疑惑などが浮上するハメに。まあ最後のはそう悪くな・・・げふんげふん。まあ最近はさすがにそういう弄りも無くなりましたが。


まあ、大学卒業して就職してってあたりから人間関係も様変わりするので流石に状況が変わって来るんですけど、ここまでの話はピュアだったでしょう?ね?


でもちょっと思うのは。


シャーペンの件で燃料フルチャージされてなかったら、演劇部辞めてたかも知れなくて。そうなると芝居に対する熱量が今ほど残ってなかったかも知れないんです。つまり声優も目指してなかった可能性があって。そうなると当然、白樺先生も他の声優さんが演じていて。ディルカジの楽しいゲーム実況に出会えることもなかったのかなと。


だから、ピュアで良かったなって。今は思ってますよ。