2018年11月18日日曜日

100円ショップのクリアケースでアンプ用のエンクロージャーを作る

最近安価にオーディオを楽しむいわゆるプアオーディオにハマっており、ネット通販で中国から格安のアンプモジュールを買って鳴らしたりして遊んでます。

試し聴きをするだけなら、


こんなふうにむき出しで使ってもいいんですが、気に入って普段遣いしたいとなるとやはりちゃんとエンクロージャー(ケース)に入れたいもの。

でも数百円くらいで買ったアンプモジュール用なので正直あまりお金をかけたくありません。

そこで目をつけたのがこれです。


そう。100円ショップで売られているクリアケース。画像のはキャンドゥで購入しました。

木箱とかも試したんですが、加工のし易さが段違いにクリアケースの方が楽。プラスチックって割れるイメージあったんですけど意外と平気。まあ仮に失敗しても100円ですしね。

あとこのケース、整理用のグッズとして売られているので割とよく考えられており、底と蓋に組み合わさる溝があって、


同じサイズのものを重ねたり、


大小組み合わせてもカッチリはまるように出来てます。色々作って重ねて使うのも楽しそう。

では実際の加工です。

最初に中に入れるアンプモジュールをエンクロージャー内のどの辺に配置するか、どこに端子やスイッチ、ボリュームツマミなどを出すかを考えます。


こんな感じで絵に書いてもいいかもです。念の為ケースに実際にモジュールを入れてみて、部品同士が干渉しないか、配線が無理なく出来そうか確認します。

配置が決まったら穴空けです。まずは細いハンドドリル(ピンバイス)で小さい穴を空けます。


これも100円ショップで売ってます。画像のは2.5mmの穴が空けられるものです。


グリグリやります。プラスチックなので割と簡単に削れますが、貫通する直前はちょっと力が要ります。持ち手が太いやつだと楽かも知れません。


穴が空きました。今度はこの穴を目的の端子やツマミが通るくらいまで大きくします。
それにはこれを使います。


シャーシリーマーというものです。画像のは3〜15mmの穴が空けられます。これでグリグリやって目的の大きさまで穴を広げます。


グリグリします。切れ味のいいシャーシリーマーだと結構穴が大きくなるのが早いので、目的の大きさに近づいたら実際に端子をあてがったりして、大きくなり過ぎないように注意します。


大きくなりました。この感じで必要な穴を全部空ければ・・・


エンクロージャーの完成です!
実際に部品をはめ込んで配線した完成品は下のような感じになります。


中身が見えるのは賛否両論ありそうですが、こういう系作る人は割と好きなんじゃないでしょうか。蓋付きのケースなのでいつでも蓋を開けてメンテナンスが出来ます。おすすめ。

金属系のエンクロージャーと違ってパネル部の絶縁に気を遣わなくていいというのもお気楽で良いポイント。シールド効果はありませんが、うちの環境ではノイズの原因にはなってなさそうです。

ここからは余談ですが、今回ON/OFFのスイッチに「余ってるから」という理由で、


画像のロッカスイッチを使ったんですが、これが結構大きくてさっき紹介したシャーシリーマーでは十分な穴が空けられず、もうちょっと大きい穴が空けられるシャーシリーマーを併用するはめに。

そもそも空ける穴のサイズが大きくなると途中から途端に大変になるので、なるべく小さな穴で済むパーツを使う方が無難ですな。というかやっぱりスイッチはトグルスイッチがベストチョイスなのかと思い知った次第。