アンプそのものには音のバランスを整える機能はないので、前段にトーンコントローラーを追加して好みの音に調整出来るようにしてしまいましょう。
トーンコントローラー(以下トーコン)は一般的にはプリアンプと言われる、アンプの前段に接続する機器に搭載されています。プリアンプで好みの音にしてからアンプで増幅してスピーカーに伝えるわけですね。
普通ならトーコンが付いてるプリアンプを買って終了なんですが、プアオーディオということで安価に工夫してみましょう。トーコンのボードも単体で売られてるんですね。例えばこんなの。
上の左右にある3ピンのコネクタがオーディオINとOUT、真ん中が電源用の2ピン。下は左から音量、高音、中音、低音が弄れるツマミになってます。単体でケースに入れて使うもよし、アンプボードと一緒にケースに入れて使うもよし。お値段はAliExpressだと600~1000円ほど。
もっとシンプルで安価なボードもあります。それがこちら。
型番はXH-M802。構造は大体一緒ですね。ツマミがひとつ減って中音の調整がありませんが、それよりも大きい違いは電源が要らない、いわゆるパッシブタイプであること。そして価格も安くAliExpressなどで300円くらいから買えます。
電源が要らないのは大きな魅力ですが、いいことばかりではありません。パッシブなトーコンを通すと音量が結構下がってしまうという欠点もあります。
が、そこはそれ。アンプ側に余力があれば音量は十分に確保できるので、組み合わせ次第ではこのトーコンでも十分に目的を達成できるのです。
実際、私はこのトーコンがお気に入りで殆どのアンプボードと一緒に使っています。組み合わせて一緒のケースに収めるとこんな感じ。
ちなみにこの画像のアンプボードなんかはボリュームコントローラーが付いてないので、トーコン側の音量調整がメインボリュームになってます。組み合わせることによってそういうボードが使いやすくなるのも効果の一つですな。
また、
また、
こんな感じに単体でケースに入れてアンプとの間に挟んで使うのも、色々試したいときなどにコストを抑えられたりして良いでしょう。
いかがだったでしょうか。安価なボードを一枚挟むだけで好みの音に近づけることが出来るのは勿論、聴く音楽のジャンルによってバランスを変えて対応できるようになったりと懐が広くなります。今回紹介したこのパッシブなトーコン(XH-M802)は元の音の特性をあまり変えずにトーンコントロールが出来るのでおススメです。